オンコールなしって、控えめに言って最高だよね。派遣看護師がたどり着いた施設の働き方

施設看護師とオンコール、切っても切れない関係

特別養護老人ホームなどの介護施設で看護師として働くとき、ほぼ必ずついてまわるのが「オンコール」という制度です。

施設の看護師は基本的に日勤のみ。夜間帯は介護士さんたちがご利用者様を見てくれています。でも医療的な判断が必要な場面が出てきたとき、介護士さんだけでは対応が難しいこともある。そこで「何かあったら連絡できる看護師」が必要になってくる、というわけです。

オンコールとは簡単に言うと、夜間帯に自宅などで待機して、緊急連絡があればすぐ動ける状態にしておく勤務形態のことです。病院の夜勤とは違って「働いている時間」ではないので、基本的に給料は発生しません。その代わりに「オンコール手当」が支給されます。

ただし、手当の金額はというと……正直、割に合わないと感じている看護師さんも多いんじゃないかと思っています(そこはまた後で話します)。


オンコール当番、月10回の現実

以前わたしが勤めていた施設では、オンコール当番が月に約10回ありました。

流れはこうです。日勤が終わる → そのまま携帯を持って当番開始 → 翌朝まで待機。

何か問題が起きれば施設に駆けつけることもある。だからその日は一日中、頭のどこかに「電話がかかってくるかもしれない」という緊張感がある。

お風呂に入っているときも気が抜けない。 うとうとしていても完全には眠れない。

今思えば、睡眠の質が明らかに下がっていました。緊張感ってすごいですよね、眠っているようで眠れていない、あの感じ。


「外部委託」って何ですか?に度肝を抜かれた話

そんな「施設勤務=オンコールあり」を当たり前だと思って生きてきたわたしに、ある日衝撃の情報が飛び込んできました。

「うちの施設、オンコールは外部委託しています」

…………え?

外部委託?その施設の看護師じゃない人が対応するってこと?ご利用者様のことを知らない人が電話口でどうやって対応するの?それで成り立つの??

疑問が多すぎて、派遣会社の担当さんにそのまま聞いてしまいました。「外部委託って、どういうことなんですか……?」って。

詳しい仕組みを聞いて、「あ、世の中にはそういう形もあるんだ」と初めて知りました。

そして気づいてしまったんです。

わたしに、オンコール当番が回ってこない。

もうそれだけでよかった。それ以上でも以下でもない。

棚からぼたもち、とはこのことか。


オンコールなしで変わったこと

実際にオンコールなしで働き始めて、変わったことがいくつかあります。

仕事終わりが、本当に自分の時間になった。

どこに行ってもいい。何を飲んでもいい。お酒を飲んでもいい(これ大事)。ご飯をゆっくり食べに行ってもいい。電話が来る心配をしなくていい。

そして何より、眠れる。

オンコール当番の夜って、知らず知らずのうちに身体が構えているんですよね。それがなくなっただけで、朝の目覚めが全然違う。

ストレスって、「大きな出来事」よりも「じわじわした緊張感」のほうがきつかったりする。わたしにとってのオンコールは、まさにそっちでした。


オンコールあり・なし、どちらが正解かは人によって違う

ただ、ひとつだけ補足させてください。

わたしがたまたまオンコール外部委託の施設に当たっただけで、多くの施設ではオンコールは施設の看護師さんが回しているのが現実です。外部委託が増えてきているとはいえ、まだまだオンコールありの求人のほうが多い。

それに、オンコールありでも「手当+実際に動いた分は時間外でもらえる」という面もあるので、気にしない方にはむしろプラスになることも。

なので、

「オンコールありかなしか」→ 派遣会社の担当さんか、面談のときに確認するのが一番早いです。

求人票に記載があることも多いですし、聞けばすぐわかります。「オンコールなしの施設を希望しているんですが……」と一言伝えるだけで、条件に合う求人を探してもらえます。遠慮しすぎなくて大丈夫です。希望はそのまま伝えてみてください。


働き方を「選ぶ」ことが、自分を守ることになる

自分が何を嫌で、何なら続けられるか。

それを知っているだけで、働き方の選択肢がぐっと広がる気がしています。

常勤で働いていたころのわたしは、「常勤で働くのが普通」「それ以外はちょっと…」くらいに思っていました。でも今いる場所がなんとなくしんどくなってきたとき、ふと他の道を調べてみた。そのひとつが、今の派遣という形でした。

病院しか経験のない看護師さんが施設へ行くのは不安だと思うし、施設だけでやってきた方が病院に行くのも、それはそれで怖いですよね。慣れた場所を離れるのって、想像以上にエネルギーがいることだから。

ただ、もし今の職場でなんとなく消耗しているな…と感じることがあれば、こういう働き方もあるんだなあ、くらいに頭の片隅に置いておいてもらえたら嬉しいです。

派遣には、病院も施設もデイサービスもあります。「こういう条件で働きたい」を自分で決められるのが、派遣のいいところのひとつだと思っています。

わたしもまだまだ模索中ですが、そんな話をこれからもぼちぼち書いていきます。よかったらまた読みにきてください。

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