応援ナースは50代60代からでも遅くない。人生を自由に楽しむ先輩たちの話

応援ナースに年齢制限はあるのかと50代60代の働き方 派遣看護師の働き方

応援ナースって、何歳までできるんだろう。

そう思って、募集要項を眺めたまま止まっている方、いるんじゃないでしょうか。私も最初のころは、なんとなく「若いうちにやるものなんだろうな」と思っていました。特に根拠があったわけでもないのに、勝手にそう決めていたんですよね。

でも実際に働きはじめてみたら、施設勤務で50代後半から60代の応援ナースの方に何人もお会いしました。めずらしい存在ではなくて、人手が足りない職場を普通に支えていらっしゃいます。しかも、みなさん本当にのびのびしていました。寮でひとり暮らしをして、休みの日には温泉や観光に出かけて、その土地の美味しいお店を次々に開拓して。生き生きしているなあ、私もこんなふうになりたいなあ、と思いながら見ていました。


50代60代の応援ナースは、めずらしくありません

私がご一緒しただけでも、50代後半から60代の方と働く機会が何度もありました。夜勤もバリバリこなす方がいましたし、週5日・2交代の夜勤あり、という募集要項に書いてあるとおりの条件で、みなさん普通に働いていらっしゃいましたよ。

そもそも応援ナースに何歳までという上限が決まっている、という話を、私は聞いたことがありません。施設によって条件は違いますし、募集の内容にもよると思います。ただ、少なくとも私のまわりで年齢が理由で断られている場面は、見たことがないんです。

だから「この歳だとちょっと厳しいかな」と思って募集要項を閉じてしまっているなら、そこはあまり気にしなくていいのかもしれません。

応援ナースや派遣がどういう手順で始まるのか、まだよく分からないという方へ。登録してから実際に働き始めるまでを、順番どおりに書いた記事があるので、よかったらのぞいてみてください(→【派遣看護師になるには?登録から働くまでの流れを実体験で解説します】


寮でひとり暮らし、というのがまた自由なんです

見ていて「いいなあ」と思ったのは、暮らし方のほうでした。

応援ナースは寮がついている募集が前提で、寮費や光熱費がかからない案件もあります。家具や家電も最初からそろっているので、スーツケースひとつで行っても暮らせてしまう。実際みなさん、身ひとつで来て、身ひとつで次の土地へ移っていかれます。

部屋が最初から整っているぶん、家のことに取られる時間が少なくてすみます。大きな買いものをする必要もないし、置き場所を考える家具もない。そのぶん自分に使える時間が増えるのが、魅力の一つだと思います。生活用の家電をそろえずにすむので、期間が終わったときにまた身軽に動ける。この繰り返しができる暮らしって、なかなかないなあと思います。

もうひとつ大きいのが、期間が決まっていることでしょうか。応援ナースは3ヶ月とか6ヶ月とか、はじめから終わりが見えている働き方です。だから「ここに骨を埋める」みたいな重さがない。合わなければその期間で終わりますし、気に入ればまた次を探せばいい。

応援ナースを始めたきっかけも、先輩方によってさまざまでした。飼っていたペットが亡くなって、その場所にいる必要がなくなったから、という方。旅行をしながら仕事をしたいから、という方。ずっとおひとりで、もともと身軽に動いていた方。そして、こんなふうに話してくれた方もいました。

「子どもの世話が終わって、旦那の世話はしなくていいから自由なの」

聞けば、旦那さんは家事も料理も得意で、おひとりでも生活が成り立つのだそうです。お互い、やりたいことをやろう、と。「第二の人生を楽しんでる」とも言っていて、その言い方がまた、やたらと軽やかで素敵でした。

派遣と応援ナースって何が違うのか、寮はどんな感じなのか。実際に両方やってみた話をまとめてあるので、暮らしの部分が気になる方はこちらをどうぞ(→【スーパーナースの評判は本当?派遣と応援ナース、両方やった私の正直レビュー】


休みの日は、地元の私よりお店に詳しくなっていた

休みの日に温泉へ行って、有名な観光地にも行って、その土地の美味しいお店をひとりでどんどん開拓していく。しかも来て間もないうちから、もうそれをやっている先輩がいらっしゃいました。誰かを誘って、予定を合わせて、都合のいい日を探して……という段取りをせず、行きたいと思った日に、ひとりでさっと行く。かっこいいな、の一言。

私はその土地の出身だったのですが、あるとき気づいたら、美味しいお店は先輩に聞いている自分がいました(笑)。私が知らないお店の名前が、休憩中の会話に出てくるんです。地元だと、お店の新規開拓って鈍るんですよね。詳しいのは私のほうのはずなのになあと、ちょっと思ったりしていました。

その方は、どうやらSNSで発信もされていたようでした。ますます人生を楽しんでいるなあと感じたのを思い出します。

同じ場所にいて、同じシフトで働いて、同じ景色を見ているはずなのに、受け取っているものが違う。私は「仕事で来た土地」だと思っていて、あちらは「せっかく来た土地」だと思っている。たぶん、その差だったのだと思います。

応援ナースは、全国どこへでも行けます。北海道でも、九州でも、離島でも。3ヶ月なり6ヶ月なりを区切って、その土地で暮らして、また次へ移る。旅行で立ち寄るのとは、見えるものがまるで違います。


夜勤明けに、そのままお店へ寄って帰る

いちばん覚えているのは、夜勤明けの申し送りのときのことです。

日勤で出てきた私が「このあとどうするんですか?」と何気なく聞いたら、前から行きたかったお店があるから、これから食べに行くと言うんですよ。いやいや、これからですか。そのままお店に寄って、それからご実家の方に帰る、と。

私は夜勤明けは帰ってすぐ寝るタイプだったので、思わず「若いですねー!」の一言。先輩は笑って「いやいや、もう歳だから」。

なんて謙遜されていましたけど、これからお店に寄って帰るという人ですからね。身体も気持ちも本当にお若いなあと思いました。


年齢やブランクが不安なら、先に聞いてしまうのが早いです

応援ナースを募集しているのは、人手が足りていない施設です。だから、若い人のほうがいいとか、もっといい人が来るまで待とうとか、そういう空気を感じたことがありません。むしろ、働きたいと言ってくれた人はありがたい、という受け止め方のほうが近い気がします。これは私が一緒に働いていて受けた施設側の印象です。

それから、しばらく現場を離れていて不安、という方もいると思います。私が見てきた範囲では、ブランクがあっても大丈夫という募集はちゃんとあります。最初に「ブランクがあります」と伝えておけば、それを分かったうえで探してもらえます。

応援ナースや派遣は、条件が先に出ているぶん、自分から確かめやすい働き方でもあります。勤務地も、夜勤のありなしも、期間も、寮がつくかどうかも、募集の段階で分かっている。だから、登録して担当の方に「紹介してもらえる求人ってありますか」と聞いてしまうのが、たぶんいちばん早いです。求人票をひとりで眺めて、これは無理かなあ、これも厳しいかなあ、とあれこれ想像している時間より、ずっと気がラクだと思いますよ。

登録も相談も無料ですし、話を聞いたうえで「やっぱり今じゃないな」と思ったら、それでもOK。私が使った会社のことは、良かったところも私がやらかした失敗も含めて、こちらに正直に書いてあります(→【スーパーナースの評判は本当?派遣と応援ナース、両方やった私の正直レビュー】

今の職場を離れたい気持ちはあるけれど、応援ナースがいいのか常勤の転職がいいのか決めきれない、という方へ。3つを並べて比べた記事もありますので、よかったらどうぞ(→【「辞めたい」と思った看護師さんへ。常勤転職・派遣・応援ナース——3つの道がある、という話】


おわりに

年齢に関係なく、応援ナースで働いている先輩方は全国にいらっしゃいます。そして、みなさん自分の人生をしっかり楽しんでいらっしゃいました。

寮でひとり暮らしをして、夜勤も普通にこなして、休みの日には温泉に行って、地元の人より美味しいお店に詳しくなって。期間が来たら、また次の土地へ移っていく。そんな働き方を、50代でも60代でも楽しそうにしている方々がいます。

年齢を重ねると環境を変えることが億劫になったり、働き方を変えるのが大変なこともあると思います。それでも、あの生き生きとした姿を見てしまうと、年齢を理由に自分から外してしまうのは、ちょっともったいないなあと思うんです。

もし今、行ってみたい土地が頭に浮かんだなら、その気持ちを優先してみてもいいのではないでしょうか。応援ナースの募集は全国にありますし、条件は先に出ているので、まずはどんな求人があるのかを見てみるところからで十分です。

そこから先は、ゆっくり決めれば大丈夫ですからね。

応援ナースの始め方は、こちらにまとめてあります(→【派遣看護師になるには?登録から働くまでの流れを実体験で解説します】

最後まで読んでくれてありがとうございます。 またふらっと遊びにきてください。

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