辞めると決めたのに、なぜか罪悪感が出てきた
数か月働くと、職場の人たちとの関係が自然と深まってきます。会話が増えて、食事に誘われる場面も出てくる。
私はすでに更新しない決断をしていたので、そのたびに「みなさんから良くしてもらっているのに申し訳ないな」という気持ちが頭をよぎっていました。
でも、次の職場を選んだ理由はちゃんとあった。働く条件が良い、住みたい場所での募集、今の職場環境を考えると——理由はいっぱいあったんです。
それでも罪悪感は消えない。この複雑な気持ち、派遣で働いたことがある人なら分かってもらえると思います。
上司に引き止められた時の本音
今の職場の上司は、本当に勉強になる人でした。
毎日自分から利用者さんに声をかけて、接し方を体で見せてくれる人。スタッフにも温かく声をかける。そばで学びたいという気持ちが、正直ありました。
「もう少しここで学びたい」という気持ちは本物でした。自分の成長につながると思っていたから、成長をとるか、条件の良い場所をとるか、ずっと迷っていました。
それでもやっぱり、自分が本当に望むことを考えたときに——答えは決まっていた。
「大変申し訳ありません。契約満了でお願いしたいです。」と言った日は、今でも覚えています。本当に胸が痛かった。この施設で求められることがあれば、力になりたかった。それが本音だったから。
食事に誘われた時の複雑な気持ち
私が辞めると分かって、食事に誘ってくれた方がいました。
仕事が忙しくてあまり話す機会がなかった人。だから最後にお食事でもと声をかけてくれたんだと思います。
でも正直、私の気持ちは複雑でした。もう辞めることは決まっていたし、これ以上関係性を深めてもと思う自分もいて。だから少し行きたくないなとも思った。
「情が深い人だな」って感じました。そしてそれと同時に、派遣の私を受け入れて温かく接してくれたことへの感謝しかありませんでした。
派遣だから、どうせ短期間しかいない。そう思われることもあるかもしれない。でも温かく接してくれる人は必ずいる。その人たちの存在が、派遣生活を支えてくれていました。
派遣が更新しないのは、法的にも契約的にも普通のこと
ここで一つ、事実として整理しておきます。
派遣契約は最初から期間限定です。更新しないことは「裏切り」ではなく「契約満了」。施設側にも人員確保の責任があります。
派遣看護師は「来てくれた人」であって「ずっといる人」ではない。
実際に数字で考えてみると、3ヶ月契約なら90日。6ヶ月契約なら180日。最初からその日数と決まっていた。それだけのことです。
「辞める」んじゃなくて「契約が終わる」んです。言葉を変えるだけで、気持ちが少し楽になりませんか。
最終日の朝の気持ち
最終日の朝、私の目標はただ一つでした。
すべてきれいに、忘れ物を残さず終わらせること。
やることリストを作って、ロッカーの片付け、鍵の返却、アパートの整理。でもちゃんと仕事もしないといけないし、利用者さんにもきちんと接しなければいけない。やることは山盛りでした。
悲しかったけれど、この日を迎えられたという達成感もありました。終わった後は、不思議なくらいすがすがしかった。
帰り際、何人かのスタッフさんが声をかけてくれました。
「来てくれてありがとう」 「また縁があったら会いましょう」
その言葉がじんわり染みた。こういう別れができるのは、ちゃんと向き合って働いてきたから。
罪悪感じゃなくて、誇りでいい。そう思えた瞬間でした。
まとめ
派遣という働き方を選んだことを、後悔したことはありません。出会えた人たちのことも、過ごした時間のことも、全部ちゃんと自分の中に残っています。
派遣看護師が更新しないのは、裏切りじゃない。それだけは自信を持って言えます。
情が湧くのは、ちゃんと関わってきた証拠。胸が痛いのは、誠実に働いてきたから。
でもあなたの人生は、あなたが決めていい。次の場所でまた全力で働けばいい。寂しさと一緒に、次へ進んでいい。
もし今、更新どうしようか悩んでいる方がいたら、ひとつだけ伝えさせてください。
悩んでいる時点で、あなたは十分誠実です。
悩まない人は最初から悩まない。悩むのは、ちゃんと関わってきた証拠。次の場所でまた全力で関わればいい。その繰り返しが、あなたの看護師人生を作っていくんだと思います。
次の派遣先を探すときの、登録から働き始めるまでの流れはこちらにまとめています。 → 派遣看護師になるには?登録から働くまでの流れ
最後まで読んでくれてありがとうございます。派遣ナースの日常、またぼちぼち書いていきます。気が向いたときにでも、またふらっと遊びにきてください。

