「応援ナース きつい」って、調べたことありませんか
応援ナース、ちょっと気になっている。でも調べてみると「きつい」と書いてある記事ばかりで、なんだか怖くなってくる。
私も行く前は、たぶん同じことを検索していました。
きついのは、まあ、本当だと思います。ただ私の場合、いちばんきつかったのは最初の1ヶ月でした。その後徐々に、ふっと楽になった気がします。
北海道で応援ナース(施設や病院と直接雇用を結ぶ、短期の働き方)をしていたときのことです。今日はその「最初の1ヶ月」の中身を書いてみようと思います。何がきついのかが先に分かっていると、行く前の不安は少し減るかなと思うので。
【この記事でわかること】
- 応援ナースの最初の1ヶ月、私は何がきつかったか
- 「次に何をすればいいか分からない」を、どうしていたか
- 私が「この人には聞きやすいな」と思う人の条件
- 最初の1ヶ月の休日の過ごし方(観光、していません笑)
きつかったのは、仕事じゃなかった気がします
応援ナースは、人手が足りない現場に「もう仕事ができる人」として入るので、新人さんのような手厚いオリエンテーションは、あまりありません。
でも、きつかったのは看護のほうではなかったんです。私がきつかったのはこれでした。
人の名前。記録の仕方。そして、1日の時間の流れ。この3つが、まだ身体に入っていない。
だから、次に何をすればいいのかが分からない。
看護の仕事そのものはできるのに、「今このタイミングで、この職場は何をするのか」が分からないと、手が止まってしまうんですよね。教えてくれる人のうしろについていくだけで、精一杯でした。
やっていたのは、タイムスケジュール表への書き込みでした
じゃあ、どうしていたか。
たいていの職場では、最初にタイムスケジュール表をもらえると思います。何時に何をするか、という1日の骨格が書いてある紙です。
私はあれに、自分でメモを足しながら覚えていきました。
教えてもらったことを、その場でその紙に書き足す。ここでこの記録を書く、この時間はこの人が動く、この処置の物品はここにある——もらった紙を、だんだん自分専用に育てていく感じでしょうか。
覚えようとしなくても、書いておけばなんとかなる気がします。頭で覚えようとすると、覚えることが多すぎて、先にこちらが折れてしまうので。
施設が変われば全部変わる。でも「流れ」は似ています
これは、これから行く人に伝わるといいなと思っていることです。
施設が変われば、本当に全部変わります。物品の置き場所も、ローカルルールも、記録のシステムも、人間関係も。毎回まるごとリセットです。
でも、1日の業務の流れは、だいたい似ているんですよね。
細かいところは全然違うのに、骨格は同じ。だから、慣れるまでは意外とあっという間だったりします。
最初の2週間は、覚えることだらけで神経を使って、帰るとぐったりします。でもその2週間を過ぎたころに、ふっと軽くなる日が来る。「あ、分かってきたかも」の日が、たぶんちゃんと来ます。
私が「聞きやすいなぁ」と思う人
ちなみに、私が「この人には聞きやすいな」と思うのは、こういう人です。
- 役職がついていない(=少し時間に余裕がある)
- 親しみやすくて、話しかけやすい
- でも口は軽くない。噂話の輪の中にいない
- そもそも職場のゴシップに、興味がなさそう
ひとことで言うと、「聞いても、それがどこにも流れていかない人」です。
この人を見つけたら、あとはこそこそ聞きます(笑)。
それと、その日ついて教えてくれる看護師さんには、とにかくでしゃばらない(笑)。「すみません、ここまだ分かってなくて」を惜しまない。教える側だって、素直に聞いてくれる人のほうが教えやすいですからね。
まわりの空気を読みすぎるこの気質、こういうときだけは本当に役に立ちます。
最初の1ヶ月、私はどこにも行きませんでした
応援ナースというと、「働きながら観光もできる」というイメージがあると思います。実際、そういう時期はちゃんと来ます。
でも正直に書くと、最初の1ヶ月、私はどこにも行きませんでした。
行く元気が、なかったんです。
私はもともと、まわりの空気を拾いすぎるところがあって、新しい環境にいるだけで疲れてしまいます。仕事から帰ってきたら、その日はもう店じまい。
じゃあ何をしていたかというと、
- 寮の環境を整える(自分が過ごしやすいように配置を変える)
- 掃除する
- 洗濯する
- その日の仕事を思い返して、覚え直す
……つまり、自分の身の回りを整えることで精一杯でした。あの1ヶ月で、自分の周囲の環境を整え自分が快適に過ごせるようにしました。
でもこれ、後悔はしていません。むしろ、これでよかったのかなと思っています。土台が整っていない状態で出かけても、たぶん楽しめなかったので。
観光は、そのあとでも大丈夫。だからもし赴任先で「まだ何もできていない」と焦っている人がいたら、1ヶ月目は整える期間でもいいのかもしれません。
それでも続けられた理由が、2つあった気がします
ひとつは、出口に日付が書いてあることです。
応援ナースは、期間を決めて働く契約です。「これが永遠に続く」と「あと◯ヶ月で終わる」は、同じ状況でも重さがずいぶん違う気がします。カレンダーを見るたびに、出口が近づいてくるので。
もうひとつは、お金が着実に貯まっていくことでした。
身も蓋もない話ですが、けっこう大事だったと思います。寮費や光熱費がかからない案件を選べば、生活費を抑えたまま働けます。通帳の数字が減らずに増えていくのは、素直に効きます。
「今日も一日働いて、○○円チャリン」。この現金な呪文には、あの1ヶ月もずいぶん助けられました(笑)
2週間たっても、楽にならないなら
最後に、これだけ書いておきます。
ここまで書いてきたことは、慣れてしまえば楽になるものだったと思います。「しょうがないよね、私が慣れるまでの話だよね」で前を向けるというか。疲れるけれど、出口は見えている感じでした。
でも、慣れても変わらないことも、たまにあります。私の場合は、人でした。
そちらは別の記事に書いたので、もし今それで苦しいようなら、よかったら(→【応援ナース、辞めたいと思った夜の話。原因は仕事じゃなくて、人だった】)。
まとめ
【まとめ】
- 最初の1ヶ月に大変だったのは、技術のことではなく「次に何をすればいいか分からない」ことだった
- タイムスケジュール表に、自分でメモを足していく。頭で覚えようとしない
- 施設が変われば全部変わるけれど、業務の流れは似ている。だから慣れるのは意外と早い
- 1ヶ月目は、自分の身の回りを整えるだけでも十分
これから応援ナースに行く方へ。
最初の2週間は、たぶん毎日ぐったりすると思います。でも2週間後の自分は、いま思っているよりちゃんと動けている気がします。
とりあえず、自分の周りを整えることから始めてみるのは、どうでしょうか。
(応援ナースと派遣の違いや、私が実際に使った会社の話はこちら→【スーパーナースの評判は本当?派遣と応援ナース、両方やった私の正直レビュー】/派遣の始め方はこちら→【派遣看護師になるには?登録から働くまでの流れを実体験で解説します】)

